斎藤真一 リトグラフ「赤いスカーフの女」

斎藤真一 リトグラフ「赤いスカーフの女」

作 者 斎藤真一 さいとうしんいち 作品名 赤いスカーフの女 寸法 画寸法 44.5×35.0cm 額寸法 71.0×59.0cm 技 法 リトグラフ リトグラフ(石版画)は、 1798年ドイツのアロイス・ ゼネフェルダー氏が発明したもので、 石や金属版を使用した版画の 手法の一つです。

特定の石や金属の平面上に、 油性の画材で描いた後、 水と油の反発性を用いて版を つくり、描画された油の部分のみ インクを付着させ、紙をのせて 刷っていきます。

豊富な色のリトグラフは、 一色につき一版ずつ必要なので、 色分解された版をつくる作業を 繰り返し、重ねて刷りあげて いくのです。

重厚な表現もでき、版画の 主流的技法になっています。

 斎藤真一  shinichi saito 1959年 37歳 4月、渡仏。

パリのレピュブリック通りに下宿する。

      7月、ドイツ・オランダ・ベルギー・ナポリを原動機付自転車で旅行。

      11月、スペイン旅行。

横断中、藤田嗣冶と親交を結ぶ。

1960年 38歳 8月、文芸春秋画廊(東京)にて帰国後初の個展開催。

1961年 39歳 夏、津軽にてねぶた祭に感動、津軽三味線の音色に驚き、       宿の古老からも瞽女のことを教えられる。

1962年 40歳 瞽女に惹かれ、盲目の女性を描く。

1963年 41歳 1月、養清堂画廊(東京)にて個展開催。

      11月、青木画廊(東京)にて個展開催。

      冬、北陸を訪れる。

越後に強く心を打たれ、特に後年、       出雲崎を何度も訪れる。

1964年 42歳 12月、杉本キクエ瞽女を初めて訪ねる。

      青木画廊主催で文芸春秋画廊にて個展開催。

      この年、1年間、角川源義「私の歳時記」(月刊誌「いけ花龍生」)の挿絵を描く 1865年 43歳 この年より約10年間、瞽女取材のため越後に通う。

1970年 48歳 3月、羽黒洞(東京)主催で文芸春秋画廊にて「越後瞽女日記展」開催。

1971年 49歳 3月、「星になった瞽女(みさお瞽女の悲しみ)で第14回安井賞佳作賞受賞。

      18年間勤めた伊東高校を退職。

      この年、1年間、水上勉「松吟庵記」(月刊誌「小原流挿花」)の挿絵を描く。

1972年 50歳 5月、河出書房新社主催で日本橋三越(東京)にて       「越後瞽女日記展」開催。

      10月、「越後瞽女日記」(河出書房新社)、「瞽女=盲目の旅芸人」(日本放送出版協会)刊行。

1973年 51歳 6月、「瞽女=盲目の旅芸人」で第21回日本エッセイストクラブ賞受賞。

      「越後瞽女日記」でADC賞(美術出版社)受賞。

      映画「津軽じょんがら」のための挿入絵を制作。

1874年 52歳 羽黒洞市主催で上の松坂屋(東京)にて「津軽じょんがら-瞽女日記展」開催。

      「津軽じょんがらー瞽女日記」(大西書店)刊行。

1975年 54歳 羽黒洞主催で上野松坂屋にて「お春瞽女物語展」開催。

      この年、1年間、瀬戸内寂聴「遠い風近い風」(朝日新聞)の挿絵を描く。

1976年 54歳 8月、イタリアのシチリヤ、ウンブリヤ、トスカーナを旅行。

      「国際形象展」に出品、以後79年まで毎年出品。

1977年 55歳 4月、「瞽女斎藤真一画集」(毎年新聞社)刊行。

      渡欧、ポルト・ドルレアンのリトグラフ公房で1ヵ月リトグラフを制作。

      5月、カルド・マティニオン画廊(パリ)にて個展開催。

       「瞽女物語」(講談社)刊行。

1978年 56歳 4月、「絵日記瞽女を訪ねて」(日本放送出版協会)刊行。

      4〜10月、不忍画廊他にて「絵日記瞽女を訪ねて原画展」開催。

      9月、ドイツのアキシオム画廊(ケルン)主催の個展開催のため渡欧。

       12月、「斎藤真一放浪記」(美術出版社)刊行。

1979年 57歳 スペインのラマンチャ、アンダルシアを旅行。

      11月、池袋西武百貨店(東京)にて「さすらい・斎藤真一展」開催。

1980年 58歳 5月、エッチング集「雪国」(毎日新聞社)刊行。

      6月、「さすらいー斎藤真一画集」(講談社)刊行。

1981年 59歳 3月、ギャラリー・ヤマモト(伊東)にて「斎藤真一展」開催。

      6月、岡山県総合文化センターへ油彩画14点奇贈。

      カナダのヴィクトリア美術館(モントリオール)に作品収蔵。

1982年 60歳 2月、毎日新聞社主催で阪急ナビオ美術館(大坂)他にて、「斎藤真一の世界展」開催。

1984年 62歳 1月、水上勉「長い橋」(日本経済新聞)の挿絵を1年間連載。

1985年 63歳 「ぶっちんごまの女(母の記)」(角川書店)刊行。

      「絵草紙 吉原炎上」(文芸春秋)刊行。

「明治吉原組見記」(河出書房新社)刊行。

      10月、毎日新聞社主催で西武アートフォーラムにて「斎藤真一・明治吉原細見記」開催。

      以後、ナビオ美術館(毎年新聞社主催)、天満屋岡山店(山陽新聞社主催)を巡回。

1986年 64歳 6月、ポルトガル旅行。

      10月、高島屋(京都)にて「斎藤真一、ポルトガル展」開催。

1987年 65歳 4月、「斎藤真一旅浪記」(美術出版社)刊行。

      6月、日本橋高島屋にて「明治の吉原とその女たちー斎藤真一展」開催。

      「明治吉原細見記」「吉原炎上」が五社英雄監督によって映画「吉原炎上」(東映株式会社)として上映。

1989年 67歳 8〜9月、毎日新聞社主催でナビオ美術館にて「大正ロマンと昭和ロマン       竹久夢二と斎藤真一展」開催。

      8月、「哀歌 斎藤真一淡彩画集」(美術出版社)刊行。

1990年 68歳 1月、岡山県立つ美術展にて第7回洋画常設特別陳列「斎藤真一展」開催。

      5月、銀座アートセンター(東京)にて「昭和ロマン 斎藤真一展」開催。

      以後、京都アートセンターを巡回。

この年3月から翌年2月まで、       小川洋子「シュガータイム」(月刊誌「マリ・クレール」)の挿絵を描く。

1991年 69歳 10月、銀座アートセンターにて新作による「斎藤真一展」開催。

      同月、倉敷市立つ美術館にて「第4回郷土作家展 斎藤真一」開催。

1993年 71歳 フランス、ポルトガルを旅行。

      山形県天童市に(財)出羽桜美術館分館「斎藤真一心の美術館」会館、       「風にうたれ雨にぬれて・・・斎藤真一展」開催。

1994年 9月、逝去。

享年72歳。

〜是非この機会に、巨匠が描く美の世界を、お手元でご鑑賞下さい。

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